SDGsの取り組みとしてハンドメイドシルクショップのオーナー 岡本匡弘氏にフェアトレードについてお話を伺いました!
こんにちは。
株式会社AN 代表取締役向山かおりの社長秘書を務めております、Yukiと申します。
今回のブログでは、先日当社主催で開催したハンドメイドシルクショップ「maki×maki」のオーナー、岡本匡弘さんへのインタビューについてお届けしたいと思います。
インタビューのテーマは「フェアトレード」。
西早稲田にお店を構える「maki×maki」は、SDGsへの貢献の中でも特にフェアトレード商品を取り扱うことに力を注いでいらっしゃいます。
お店にはカンボジアやラオスで作られるシルクやコットンを用いたハンドメイドのバッグ、ストールなど様々なフェアトレード商品が並び、
一歩足を踏み入れると異国情緒溢れる店内空間で、日本に居ながら旅をしているような感覚が味わえます。
そもそも岡本さんがフェアトレード商品を扱う事業に取り組もうと思った起源は、大学生時代にバックパッカーとして訪れたカンボジアにあるとお話しされていました。
内戦直後の非常に貧しい社会情勢を目の当たりにし、「カンボジアと何か一緒にできればいいな」という想いが強く芽生えた岡本さん。
その後フェアトレード商品を取り扱う事業に取り組んでいた先輩から事業を買うという形で引き継ぎ、現在もフェアトレード商品を通じてカンボジアなど発展途上国へ貢献することに勤しまれています。
現地の生産者の方と直接丁寧にコミュニケーションを取ることを大切にされている岡本さんからお話を伺う中で私がまず感じたのは、フェアトレード商品のバックグラウンドやストーリーを知ることの重要性です。
フェアトレード商品を買う、という消費活動が具体的にどのような貢献に繋がっているのか。
その商品のバックグラウンドまで気にして購入する人はまだまだ少ないのではないでしょうか?
岡本さんから「maki×maki」で取り扱うフェアトレード商品の中で、NGO団体と協力をして生産されている商品についてご紹介をいただきました。
商品の製作に現地の女性や子ども、ハンディキャップを抱える人を起用することで雇用を生み出し、それぞれが自立して生活ができるように支援する活動が行われているそうです。
このようにバックグラウンドやストーリーを知り、消費活動を「なんとなく良いことにつながる」から「誰かの、何かの具体的な助けにつながる」に変化させることで、より日常の行動に意義を持たせることができるなと思いました。
また、岡本さん自身最前線で取り組まれているからこそ感じている、フェアトレードの課題についてもお話を伺いました。
一つは価格設定について。
「maki×maki」で取り扱う商品の約7割がカンボジア製。
特に昨今カンボジアでは経済成長期に入り、全体的な人件費の上昇に伴い、毎年商品価格を値上げをしている状況だそうです。
日本は約30年前から物価がほぼ変わらない中で連動して今までの価格を値上げするわけにもいかず、工夫をしながらやりくりをしているのが現状。
海外との取引であるがゆえの難しさを感じている様子でした。
そしてもう一つは品質の維持についてです。
直接現地の生産者とつながっているからこその課題と言えますが、海外と日本の価値観や判断基準の差から生じる不良品率を下げることも重要な仕事だと、岡本さんはおっしゃいます。
特に日本人の顧客からは、色やデザインが少し違うだけでも指摘があったりと、世界の中でもかなり高いクオリティが求められます。
これに対して、「日本人が納得する商品を作れたらあなたたちは世界中どこの国で商売しても売れる」とコミュニケーションを取りながら品質の維持に努めているそうです。
岡本さんは今後も長くフェアトレード商品を世の中に届けるにあたり、地道な企業努力や生産者との丁寧なコミュニケーションを常に心がけていらっしゃるんだなと感じました。
最後に岡本さんにこれからのビジョンを伺い、
「事業としてできる限り続けていきたい」
「この世界(フェアトレードを含めたSDGs)に関わっている方たちとの横連携をしていきたい」
とおっしゃっていました。
まさしく当社が掲げる理念と共通するものを感じました!
当社代表の向山も、岡本さんのビジョンを聞き、世の中に対して持続的に価値やサービスを提供することを通じて、一消費活動が社会貢献につながるように努めること。
そして、人と人、企業と企業が横連携を取り、コラボレーションすることで生まれる力でより広く世の中に情報や活動、価値を発信していくことの重要性を改めて噛みしめていました。
SDGsへの取り組みを先駆けて実践されているオーナーの岡本さんから「フェアトレードのリアル」を感じる貴重なお話を今回伺うことができ、本当に学びの深い時間となりました!
この場を借り、ハンドメイドシルクショップ「maki×maki」のオーナー岡本匡弘さんに厚く感謝申し上げます。
今後も先駆者としてご活躍されている方へのインタビューを通して情報をお届けし、当社もSDGsを含め、より社会に貢献すべく成長をしてまいります。