稲盛和夫氏と女性経営者向山かおりの共通点 ~経営における「仕組み」と「考え方」~

株式会社ANのYukiと申します。

先月8月24日、日本を代表する経営者である稲盛和夫氏が90歳で逝去されました。

女性経営者として活躍する当社代表の向山かおりも大尊敬している経営者の1人であり、京セラ、KDDIの創業や、経営破綻をしたJALの再建を成し遂げるなど、日本経済において多大な功績を残された稲盛さん。

私自身も一社会人、そして仕事人として大切なものを稲盛さんの生き方や書籍で学んだ一人です。

今回改めて稲盛さんに関する書籍を読み返し、日ごろ社長自身が女性経営者として大切にしている共通点を感じました。中でも私が今読み返しても息が止まるほど読みいってしまう『稲盛和夫最後の闘いーJAL再生にかけた経営者人生』の内容を踏まえながらブログを書いていこうと思います。


JALの経営破綻からわずか2年8か月で東京証券取引所に再上場という史上最短記録を成し遂げた背景には、まず考え方の指針である「フィロソフィ」を社内に浸透させるところからスタートしたと本に書いてあります。

この「考え方」がいかに大切かがわかる一節を紹介します。


「JALの人たちは、何を子どもに教えるようなことを、と思ったでしょう。そう顔に書いてあった。話していても、ああ響いてないなあ、と分かりました。でもここを通ってもらわないと、部門別採算(アメーバ経営)に進んでも会社は変わらない。粘り強く説き続けました」
引用:『稲盛和夫最後の闘いーJAL再生にかけた経営者人生』より


「利他の心を大切に」「ウソを言うな」「人をだますな」
稲盛さんが大切にしている考え方が経営陣に伝わるまで1か月間懇々と話を続けたそうです。

社長自身も経営者としての道を歩み始めた際にまず経営の師匠の方から教えていただいたのがこの「考え方」だったと話します。

社長はこの「仕組み」と「考え方」に関してよく車の運転を例に置き換えて話をしてくれます。

車という仕組みのスペックが高いから、スポーツカーだから、高級車だから運転がうまくなる、ということはないですよね。

どんな車でも運転ができるように交通ルールや安全を大切にするというように扱う人自身の考え方次第でいかようにもなり得るということ。


稲盛さんも、「仕組み」であるアメーバ経営があったとしても、どんな「考え方」フィロソフィをもってどんな「人」が扱うかの方がより重要であるということを伝えていたのだなと思いました。


どんな仕組みだったとしても、それを扱いこなせる人になること。
社長も自分自身の考え方を変化させてきたことで、どんな仕事でも結果に結び付けていく自分に成長できたと話します。

株式会社ANはスタッフ一同、理念の考え方のもと、みなさんのより良い日々の実現のお手伝いができるようにこれからも邁進してまいります。