SDGsへ関心を寄せるZ世代~企業が求められる価値と社会活動~

株式会社ANのYukiと申します。


突然ですが、皆さんはZ世代という言葉を知っていますか?


Z世代とは1990年代後半から2012年ごろまでに生まれた世代を指すそうです。


それ以前の世代をX世代やY世代と呼びますが、それらの世代と比較して、Z世代というのは物心がついた時から情報化社会の真っ只中にいて、インターネットやSNSがかなり身近な世代であるというのが特徴の一つと言われています。


Z世代は、情報を得ようと思えば、PCやスマホでGoogle検索を行ったり、X(twitter)やinstagramなどのSNSで調べたりすることで、すぐに情報を得ることができます。

生まれた時からそうしたデジタルデバイスが身近であることから、デジタルネイティブなどと言われたりも。



現在のインターネットやSNSの特徴は、双方向であるということ。

インターネット、SNSが普及する一方で、それまで主体であった新聞やテレビといったメディアはその発行部数や視聴率が低下傾向にあります。

確かに、鮮度の高い情報は圧倒的にインターネットやSNSの方が有利ですよね。


新聞やテレビはどちらかというと一方的に情報を流す媒体で、受け身で情報を得ることが多いのが特徴です。

一方で、インターネットやSNSの特徴は、自ら主体的に情報を探しに行って、かつ即時的に意見や情報発信もできるという双方向な点。


そのため、Z世代は自ら情報を取捨選択し、自らで意見を持ち行動を起こすことが、それまでの世代よりも容易になっています。


インターネットやSNSが幼い時から身近にあったZ世代は、他の世代に比べて、社会へ積極的に参加していこうという意欲が強い人が多いように感じます。

世の中へ貢献していくための社会活動を、自ら行っていく人がたくさんいて、SNSを通じて、意欲の高い若者同士が結びつき、より大きな社会活動に発展しているケースもあります!


実際、2022年に行われた調査では、社会課題を解決する活動に7割以上が関心を示しているそうです。

(参照元:https://markezine.jp/article/detail/40073


日本経済の状況も、世代間にギャップを与える一つの要因になっているように思います。


Z世代は日本の好景気を体験したことがない世代です。

90年代前半にバブルが崩壊してから、日本経済はなかなか浮上せず、不景気が日常という状態で育ってきたZ世代は、それ以前の世代と消費感覚が異なると言われています。


バブルを生きてきた世代の結婚相手に求める条件は3高と言われました。

高身長・高学歴・高収入・・・。


大量消費を行い、いいブランドのバックや高級車を乗り回すことが一つのステータスでした。会社で一生懸命働き、定年まで勤め上げれば、収入も上がり、定年後も安泰に過ごせるという安心感もありました。


しかし、バブル崩壊以降は状況が一変。

日本全体が不景気で、かつての優良企業が倒産するなど、日本社会全体が重い空気に包まれていました。


頑張っても収入が上がる保証などどこにもなく、バブル前に比べると元気がなくなっていた時代だと思います。


Z世代はちょうどこの辺りで生まれています。

つまり、Z世代は好景気の時代というものをほとんど知らないのです。


一方で大量消費社会が終わりを告げ、地球環境を意識するようになりました。


それ以前から公害病や地球温暖化など様々な環境問題は存在していましたが、

2001年の省庁再編で環境庁が環境省へ格上げされたり、2005年には循環型社会の実現を大きな柱にして、名古屋で「愛・地球博」が開催されたりなど、急速に一般市民のレベルにまで環境配慮などが広まっていきました。


そして多くの日本人に衝撃を与えたのが2011年の東日本大震災による津波被害、そしてそれに伴う原発事故でした。


Z世代はこれを幼少期に目の当たりにしています。


東日本大震災が彼らに与えた影響というのはものすごく大きいと個人的には思います。

私自身もそうですが、当たり前の日常が当たり前でなくなる瞬間。

同じ国の中で、津波で家を流されたり、故郷に帰れなくなっている人もいる。

たくさんの有志の方がボランティアで参加し、助け合っている。

そういう光景をリアルタイムで目の当たりにしています。



この衝撃を成人する前に知ったZ世代は、それ以前の世代に比べて、社会へ貢献するための社会活動に積極的な人の割合が大きいようです。


そして、社会問題に興味を持つ人も多い。

その意識が2015年に国連で採択されたSDGsと結びつく点も非常に多く、人種・ジェンダーなどの点でも多様性を受け入れ、自分らしさを大事にする傾向が強いのも特徴です。


さらにZ世代は消費より体験を大事にします。

モノ消費からコト消費へ、という言葉もありますが、商品を所有したり、サービスを利用したりすることによって得られる経験や体験を重視する考え方をもつ人が多くなっているように感じます。


そして物を買う際もブランドで選ぶのではなく、その物がもつストーリーに共感できるかどうかで判断することが多いそう。

SNSの発達も相まって、伝えたいことを個人で発信しやすいというのも、この状態を加速させる要因となりました。


先述の調査によると、SDGsや社会課題に取り組む企業に対して、好印象を持つ傾向が強く、「そういった企業を商品やサービスなら使ってみたい」、もしくはそういう企業を「応援したい」と感じるそうです。


物自体の価値ももちろんそうなのですが、その物を購入する、使うことによって自分自身が社会に役に立てるのかという点が重要な観点になっていると言えます。


Z世代の職業観という観点から言っても、大事にするのは「働きがいと社会貢献」にあると思います。

高度成長期やバブル期を生きてきた世代が自分の収入を上げていくこと、いい家、いい車、いい服を買うことなどに焦点が当たっていたのに対して、少しでもいいから社会に役立つこと、環境保護に貢献していくことが仕事の喜びになっているのです。



Z世代について、色々とお話させていただきましたが、彼らの価値観は私たちが企業活動を行う上で大事にしているSDGsとリンクしています。

サスティナブルな社会を創っていくことは、これからの未来を創っていく上で重要な課題ですよね。


画像引用→ https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/


企業活動はお客様に価値を与えるということが大前提です。

そして、お客様の年代層の主軸の一つにZ世代もいます。

一方でこれから社会で活躍していくのもZ世代です。


彼らにとって価値あるものを創造していきながら、一緒にSDGsに取り組む社会活動を行うことが企業には必要なことだと思います。


今、多くの企業に求められているのは、以前のような消費欲求を満たすものだけでなく、地球や人にも優しく、サスティナブルであること、また個人個人がやりがいや生きがいを感じていけるような社会を創るための一翼を担うことではないでしょうか。


株式会社ANも、SDGsに貢献するため、地球にも人にも優しいアイテムにこだわって取り扱ったり、少しでも多くの方々にSDGsへの取り組みの大切さを伝えていくため、情報発信を行ったりなど、様々な社会活動を行っています。


当社同様に地球環境や健康、地産地消など、SDGsの取り組みを大事にされている企業様や個人の方とコラボレートさせていただき、多くの方にSDGsの大切さをまずは知っていただくために情報発信をしています。


今後も、持続可能な社会を創るZ世代とコラボレートしていきながら、さらに次の世代へ住みよい地球環境や社会環境を提供できるように努めていきます。


そして、少しでも社会全体に貢献していけるような社会活動にも今後も尽力して参ります。


http://an-k.co.jp/


当社プレスリリースが「時事ドットコム」に取り上げられました!
<SDGsトークイベント>【株式会社AN】アグロフォレストリーで“森と生きる”農業を~ネパールのコーヒーを通じて伝え続けるBIKAS COFFEEの理念~:時事ドットコム (jiji.com)


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