いまこそ考える!〜ウェルビーイングの重要性と実践方法とは〜

株式会社ANのYukiと申します。 

さて、年度末も終え、新たな年度で新生活のスタートを切る方も多いと思います。


年度末のバタバタ仕事が一段落していることを願いますが、現代社会では、忙しい日々を過ごす中で、ストレスや不安を感じることが少なくありません。健康で幸福な生活を送るためには、身体的な健康だけでなく、心理的な健康も重要です。


以前のブログではウェルビーイングとワークライフバランスについて紹介しました。

ウェルビーイングとワークライフバランス〜「どうありたいか」から生き方を選択する。 (an-secretary.blogspot.com)


今回は、ウェルビーイングという概念について改めて焦点を当て、良好なウェルビーイングを維持するための方法を探っていきます。自分自身や周りの人たちの生活の質を向上させ、より充実した毎日を過ごすためのヒントを見つけていく一助になれば幸いです。

画像引用→https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2724


■ウェルビーイングの重要性

まずウェルビーイングの定義を確認しておきましょう。


Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わさった言葉で、「よく在る」「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念です。


Well-beingという言葉自体は、1946年のWHO(世界保健機関)設立に際して、設立者の1人であるスーミン・スー博士が定義づけした「健康」にはじめて登場しています。


 Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 健康は、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない

(出典:厚生労働省 昭和26年官報掲載の訳)


▼参考:https://www.persol-group.co.jp/sustainability/well-being/about/



ウェルビーイングは、心身共に健康という状態で、人々の生活の質を改善するために不可欠といえます。良好なウェルビーイングを維持することで、ストレスや不安を軽減し、心身ともに健康的で幸福な生活を送ることができます。また、ウェルビーイングは、仕事や学業の成果を向上させることもできるでしょう。



■ウェルビーイングの実践方法

ウェルビーイングを実践する方法は、人によって異なるとは思いますが、有効と考える方法を5つ挙げていきます。


  1. 運動やスポーツをすること


運動やスポーツをすることで、身体的な健康面でも多くの効果が期待できます。適度な運動によって、心臓や血管の健康を保ち、糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病の予防につながります。また、運動によって筋力や柔軟性が向上し、怪我の予防にもつながります。


さらに、運動は脳にも良い影響を与えます。脳内のエンドルフィンが分泌され、ストレスや不安を軽減し、気分をリフレッシュさせます。また、運動は脳の神経細胞を刺激し、認知機能や記憶力を向上させる効果も期待できます。


運動やスポーツは、身体的な健康維持だけでなく、心理的な面にも多大な影響を与えます。ストレスや不安を軽減し、気分をリフレッシュさせることができ、さらに、運動やスポーツを通じて、社会的なつながりを作ることができます。チームスポーツやグループトレーニングなど、一緒に運動をすることで、共通の目的や目標を持つ人たちと交流することができます。




  1. 食事に気を配る


まず、野菜や果物、穀物などの食物繊維を多く含む食品を摂取することで、腸内環境を整え、便秘や下痢などの消化器症状を改善することができます。また、食物繊維には脂肪や糖分の吸収を緩やかにする効果があるため、肥満や糖尿病の予防につながるとされています。


次に、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を適切に摂取することで、免疫力を高め、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。特に、ビタミンCや亜鉛、鉄分などの栄養素は免疫力を高めるために必要不可欠です。


また、食事によって心理的な面にも影響を与えます。例えば、ストレスを感じたときには、カフェインやアルコールなどの刺激物を摂取すると、逆にストレスを増大させてしまうことがあります。一方で、野菜や果物、魚などに含まれるオメガ3脂肪酸やビタミンB12などは、ストレスを軽減する効果があるとされています。


以上のように、食事には身体的な健康だけでなく、心理的な健康にも影響を与えることがわかります。適切な栄養バランスを摂取することで、より良好なウェルビーイングを維持することができるでしょう。


画像引用→https://kentai.co.jp/nutriology/balance.html



  1. 睡眠時間を確保すること


人間の身体は、睡眠中に修復や再生が行われるため、十分な睡眠時間を確保することは非常に重要です。睡眠時間が不足すると、免疫力の低下や疲労感、集中力の低下、ストレス耐性の低下など、様々な身体的・精神的な問題が発生する可能性があります。


まず、睡眠時間が不足すると免疫力が低下します。睡眠中には、細胞の修復や新陳代謝、免疫細胞の増殖が行われます。そのため、睡眠時間が不足すると、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるとされています。


次に、睡眠不足によって疲れがたまり、日中の集中力が低下することがあります。睡眠中には脳の疲れを取り除くための修復が行われます。しかし、睡眠時間が不足すると脳の疲れが残り、集中力が低下し、ミスをする原因になることがあります。


また、ストレス耐性にも影響を与えます。睡眠不足によってストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、ストレスに弱くなることがあります。逆に、十分な睡眠時間を確保することで、ストレスに対する耐性が高まり、ストレスに強い精神を維持することができます。


以上のように、十分な睡眠時間を確保することは、身体的・精神的な健康にとって非常に重要です。睡眠時間を確保するためには、規則正しい生活リズムを作ることや、寝る前のリラックス方法を見つけることが大切だと考えます。睡眠時間を確保することによって、より良好なウェルビーイングを維持することができるでしょう。




  1. ストレスを軽減するためのリラックス法を身につけること


一般的に、ストレスは現代社会において多くの人が抱える問題といわれています。ストレスは、心身の健康に悪影響を与える可能性があり、ウェルビーイングを損なう原因となりえます。そこで、ストレスを軽減するためにリラックス法を身につけることが重要だと考えます。


まず、リラックス法を身につけることで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制することができます。ストレスが続くと、コルチゾールの分泌が増加し、体に悪影響を与えることがあると言われています。リラックス法を行うことで、コルチゾールの分泌を抑制し、ストレスに対する抵抗力を高めることができます。


また、リラックス法を身につけることで、自律神経のバランスを整えることができます。ストレスが続くと、交感神経が優位になり体が緊張状態になってしまうため、リラックス法を行うことによって、副交感神経を刺激し体をリラックスさせることを意識しましょう。


具体的なリラックス法としては、以下のようなものがあります。


・深呼吸:ゆっくりと深い呼吸をすることで、心身をリラックスさせることができます。

・瞑想:心を静めることで、ストレスを軽減することができます。

・ストレッチ:筋肉をほぐし、体をリラックスさせることができます。

・入浴:お湯に浸かることで、体を温め、リラックスすることができます。

・音楽鑑賞:心地よい音楽を聴くことで、心身をリラックスさせることができます。


以上のように、リラックス法を身につけることで、ストレスを軽減し、心身の健康を維持することができます。ストレスを感じる場合には、自分に合ったリラックス法を見つけて実践することが大切です。




  1. 社交的な人間関係を築くこと


ウェルビーイングを実践するためには、健康的な食生活や運動、睡眠の確保なども重要ですが、社交的な人間関係を築くこともまた、精神的な健康に大きな影響を与えます。


社交的な人間関係を築くことによって、人は自分自身が受け入れられ、大切にされていると感じることができます。孤立していると、自己評価が低下し、うつ病や不安障害などの心理的な問題を引き起こす可能性があります。社交的な人間関係を築くことは、ストレスを軽減し、心身ともに健康な状態を維持するのに役立ちます。


社交的な人間関係を築くには、


  • コミュニティに参加する

  • 共通の趣味や関心を持つグループに参加する

  • 友人や家族との交流を深める


などの方法があります。

また、コミュニケーション能力を向上させるトレーニングを受けることで、より積極的に人との交流を図ることができるでしょう。


さらに、社交的な人間関係を築くことは、仕事上でも有利に働く場合が多いはずです。人間関係の構築は、ビジネス上の成功にも重要な要素。仕事仲間やクライアントと良好な関係を築くことは、ビジネスの成功につながるだけでなく、ストレスを減らし、心身ともに健康でいられることにつながります。


社交的な人間関係を築くことは、人生を豊かにし、精神的な健康を保つ上で重要な要素の一つです。自分自身の時間を持つことも大切ですが、人との交流を大切にすることで、幸せで充実した人生を送ることができるでしょう。




■ウェルビーイングの向上にむけて〜環境づくりと心構え〜

ウェルビーイングを向上させていくために生活環境を整えていくことは重要だと考えます。


  • 快適な住環境を整えること


快適な住環境を整えることで、ストレスの軽減とリラックスして過ごすことができやすくなると思います。また清潔な環境は病気の予防につながるため健康面にも良く、快適な生活を送るために欠かせません。


  • ワークライフバランスを取ること


仕事や勉強に打ち込み過ぎて、疲れがたまり、身体的・精神的な健康に悪影響を与えては元も子もありません。一方で、過度にプライベートな時間にばかり費やすと、仕事や勉強の成果に影響が出てしまうこともあるでしょう。ワークライフバランスをとることは、仕事や勉強の効率を高め、ストレスを軽減し、心身ともに健康的な状態を保つことに役立つでしょう。また、時間に余裕があることで、自分の好きなことをする時間を確保でき、生活に充実感を感じることもできるはずです。


  • コミュニティ活動に参加すること


先述した内容とかぶることもありますがそれほど重要と考えているのがコミュニティ活動です。コミュニティの活動に参加することで、自分の属する社会や地域に貢献することができ、社会的な意義を持った行動ができます。また、そこで、新しい出会いが生まれ、新しい人間関係を築くことができます。その結果、自己肯定感や生きがいを感じることができ、ストレスを軽減することができます。


さらに、コミュニティ活動に参加することで、自分自身の能力やスキルを向上させることができ、自己成長につながることもあります。コミュニティ活動に参加することで、私たちは自分自身を含めた社会全体のウェルビーイングを向上させることができます。


画像引用元→https://www.fukuoka-kango.or.jp/activity/work-life-balance.html



またウェルビーングを実践していくにあたり、大事にしていきたい心構えについて挙げます。


  • 自己肯定感を高めること


自己肯定感とは、自分自身を受け入れ、自分を肯定することができる心の状態のことです。自己肯定感が低いと、自分自身に対して否定的な感情や評価が高くなり、ストレスや不安を感じることが多くなると言われています。


自己肯定感を高めることで、ストレス耐性が高まり自信が持てるようになったり、自分自身を受け入れ自分を好きになったりすることができるため、自分自身と向き合うことができるようになると考えています。これにより、自分自身を大切に扱うことができるようになり、心身ともに健康的であるウェルビーングの状態を維持することができるようになるでしょう。



  • 感謝の気持ちを持つこと


感謝の気持ちを持つことで、自分自身が持つポジティブな感情を増幅し、自己肯定感を高めることができます。また、感謝の気持ちを持つことは、周りの人々とのつながりがより強くなり、社交的な人間関係を築くときにとても重要だと考えます。


さらに、感謝の気持ちを持つことで、物事のポジティブな側面を見ることができます。例えば、仕事で失敗してしまった場合でも、そこから学びを得ることができるというポジティブな側面を見つけることができます。このように、感謝の気持ちを持つことで、物事を前向きにとらえ、ストレスを軽減することができるというメリットもあります。


そして、感謝の気持ちを持つことで、自分自身が恵まれていることに気づくことができ自分自身が持つ資源や能力を最大限に活用することにつながるはずです。


  • 人生の目的を明確にすること


人生において自分自身が目指すべき目的や価値観が明確であることは、ウェルビーイングを実践する上で非常に重要です。明確な目的があることで、人はその目的に向けて行動することができ、目的が明確であるからこそ、自分がどのような状況においてもその目的を意識し、自分自身を方向づけることができます。


例えば、仕事において明確な目的がある場合、その目的を達成するために必要なことにフォーカスすることができ、仕事のやりがいや達成感を得ることができます。また、プライベートの時間においても、自分自身が達成したいことや大切にしたいことが明確であれば、そのために自分自身に必要なことを行うことができます。


そのため、自分自身の人生の目的を明確にし、その目的に向けて行動することが、ウェルビーイングを実践する上で重要であると言えます。




■おわりに

ウェルビーングは、私たちの健康や幸福に欠かせないものであり、その実践方法や心構えを理解することが重要です。適切な栄養摂取、運動、睡眠などの健康習慣は、長期的な観点で健康を保ち、幸福感を高めることができます。また、ストレスを軽減するためのリラックス法や社交的な人間関係の構築、ワークライフバランスの取得など、心の健康を保つための環境づくりも欠かせません。


ウェルビーングを実践するためには、まず自分自身がどのようなライフスタイルを送りたいか、自己肯定感を高め、人生の目的を明確にすることが重要です。自分自身が何を大切にし、何を望んでいるのかを把握し、それを実現するために日々の生活を改善していくことが大切です。


ウェルビーングは、私たちが健康で幸せに生きるための基本的な考え方です。私たちは、自分自身や周りの人たちとともに、ウェルビーングを実践していくことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。


株式会社ANとしても、トークイベントやさまざまな情報発信を通して、みなさまのウェルビーングに貢献していくよう尽力して参ります。


最後に、このブログがウェルビーングを実践するきっかけになり、読者の皆さんが健康で幸せな人生を送るための手助けとなれば幸いです。



▼参考:

https://ideasforgood.jp/glossary/well-being/

https://www.persol-group.co.jp/sustainability/well-being/about/

https://panasonic.co.jp/ew/pewnw/switch-times/well-being/501001.html


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